当院で行っている診療

風邪を引いた

風邪を引いた
  • 発熱
  • 鼻水、鼻詰まり
  • のどが痛い など

風邪は、ウイルスなどの病原菌が気道内に入って気道粘膜に付着・増殖して、気道に炎症を起こすことが原因です。咳、のどの痛み、鼻水・鼻詰まり、発熱など、症状は多岐にわたります。「風邪は万病の元」といわれるように、悪化させると大きな病気を引き起こす可能性も。数日経っても症状が良くならない場合は、早めに受診しましょう。

頭が痛い

頭が痛い

頭痛の多くは、カゼ(インフルエンザや新型コロナを含む)に伴う頭痛、緊張型頭痛、片頭痛が原因です。鎮痛薬などを服用して軽快する事が多いです。一方、生命の危険のある場合、緊急検査、処置が必要な頭痛もあります。生命の危険のある頭痛を起こすものとして、脳卒中(くも膜下出血、脳出血など)、髄膜炎、脳炎、頭頸部外傷後などが挙げられます。痛みの場所、いつからまたはいつ痛いのか、痛みの性状(圧迫される感じ、ズキズキする、刺すのような感じなど)、時間経過(持続するか、強くなったり弱くなったりするか、だんだん強くなっているかなど)、手足のしびれや麻痺があるか、目の奥が痛いか、涙が出るかなどをお伺いします。受診前に簡単にメモをしておくと良いでしょう。
患者様の病歴を丁寧に伺いながら診察していきます。普段服用しているお薬(お薬手帳)、かかりつけのご病気などもお伝え下さい。当院ではCTとMRIを完備しております。脳卒中の診断を即時に行うことができます。脳卒中などの緊急の場合は、近隣の総合病院・大学病院等へご紹介いたします。

頭痛で来院時にお聞きしたいこと
  • ・痛みの場所
  • ・痛みの特徴(圧迫される感じ、ズキズキ、刺すような感じなど)
  • ・痛みの時間経過
  • ・痛みが強くなる時間やきっかけ
  • ・痛み以外の症状(吐き気、手足のしびれ、マヒ、目の奥の痛み、涙がでる)
  • ・頭痛薬の履歴(試したお薬、効いたお薬、効果を実感しなかったお薬)
  • ・これまで頭痛での受診歴や検査歴(CT、MRIなど)
  • ・飲酒の習慣(1日の飲酒量、週◯日、◯年)
  • ・頭痛の原因となる食べ物はあるか
  • ・副鼻腔炎(蓄膿症含む)があるか
  • ・頭皮の異常があるか
  • ・普段常用しているお薬(他院処方薬、お薬手帳、サプリメントなど)

以上をあらかじめ把握していただけると診療の助けになります。

めまいがする、体がふらつく

めまいがする、体がふらつく

めまいの多くは、回転性めまい、動揺性めまい、前失神の3種類があります。
回転性めまいは、目の前がグルグル回る、自分自身か周囲のもの、またはその両方が回転している感覚となります。めまいと同時に吐き気や嘔吐を伴うことがあります。
動揺性めまい、ふらつき感は、宙に浮いた、雲の上を歩くような感覚になります。足元がふらつく、よろめく、頭がふらふらすると表現する人もいます。さまざまな原因で起こり得ます。 前失神:卒倒感ともいい、失神しそう、倒れてしまいそうな感覚のことです。立ちくらみ、目の前が真っ暗になる、血の気が引く、気が遠くなるなどの症状です。

めまいを起こす原因として、内耳(耳の中)の病気が多くを占めますが、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くま膜下出血)が原因となる場合もあります。 受診される際には、めまいの種類、時間経過、吐き気を伴うか、耳の聞こえが悪いかなどをお伝え下さい。また、耳鼻咽喉科を受診したが異常を指摘されなかった場合も当院へお越し下さい。当院ではCTとMRIを完備しておりますので脳卒中の診断を即時に行うことができます。脳卒中などの緊急の場合は、近隣の総合病院・大学病院等へご紹介いたします。

血圧が高い

血圧が高い
  • いつも血圧が高い
  • 健康診断で高血圧だと指摘された など

高血圧症は、日本人の40歳以上の2人に1人が罹患しているといわれる「国民病」です。ほぼ症状がないため、放置している方も多くいらっしゃいます。ですが、高血圧によって動脈硬化が引き起こされると、血管の壁が厚くなって血液の流れが悪くなり、さらに高血圧が悪化して、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞などの重篤な病気の原因となりかねません。投薬や生活習慣を見直すことで改善できますので、放置せずにお早めにご相談ください。

血液の尿酸値が高い(高尿酸血症)

血液の尿酸値が高い(高尿酸血症)

健康診断、人間ドックなどで血液の尿酸値が高いため、受診を推奨されることがあります。いわゆる痛風(足の親指の痛みなど)で尿酸値が高くなっていることもあります。高尿酸血症であり、食習慣、飲酒歴、体重の増減をお聞きした上で、血液検査、尿検査などを行い、高尿酸血症の状況を判断します。飲酒制限、食事制限の上で再検査や尿酸値を下げるお薬を始めることがあります。どちらの場合も定期的な診察が必要です。担当する医師に従って下さい。高尿酸血症を未治療のままでいると、痛風、腎結石、尿管結石、慢性腎臓病などを起こすことがあります。慢性腎臓病が進行すると血液透析などに移行することもあります。定期的な通院をしましょう。

コレステロール値が高い、中性脂肪値が高い

コレステロール値が高い、中性脂肪値が高い

健康診断や人間ドックで、他の疾患での血液検査で、LDLコレステロール値(悪玉コレステロール)が高い、中性脂肪値が高いと指摘されることがあります。LDLコレステロール値や中性脂肪値が高値の状態を長年続けると、動脈硬化が起こり、狭心症、心筋梗塞、脳卒中(脳梗塞や脳出血など)といった生命を脅かす病気に進展します。食事療法、運動療法から始めます。これらに効果がない場合は薬物療法を行います。定期的な通院や血液検査が必要となります。また通院しながら、動脈硬化の進行具合をエコーなどで検査をしたりします。

糖尿病

糖尿病
  • 血糖値が高い
  • 疲れやすい
  • のどが乾きやすい など

健康診断や人間ドックで指摘されることが多いですが、疲れやすい、のどが渇く、体重減少、尿の回数が多いなどの症状で高血糖が見つかることもあります。高血糖は、ほとんどが糖尿病であり、治療が必要となります。血糖値が高い状態が長期間続くと、目、神経、腎臓、脳、皮膚などにさまざまな合併症が起こります。初期は無症状でも、進行すると全身の血管や神経が傷ついていきます。疲れ、頻尿、体重減少などの症状が現れる頃には病状が進行した状態です。しっかりと治療することで合併症の進行を抑えることができます。食事療法、運動療法、薬物療法を行いながら定期的な通院をしていただきます。

咳が続く

咳が続く
  • 咳が長引く
  • 咳が止まらない など

咳嗽は3週以内の急性咳嗽、3週以上の遷延性咳嗽・慢性咳嗽に分けられます。急性咳嗽の多くは感染症(新型コロナ、インフルエンザを含む)が原因で、遷延性咳嗽・慢性咳嗽は感染後遷延性咳嗽(新型コロナ後の咳嗽など)、気管支喘息、副鼻腔気管支症候群、食道逆流性咳嗽、COPD(肺気腫)、間質性肺炎などがあります。心不全、結核や肺がんなどの場合もあり、早期に専門医を受診することをお勧めします。
当院はCT、呼吸機能検査(スパイロメトリー、モストグラフ)、呼気NO検査などを完備しています。

小児の長引く咳

最近、アレルギーを持つお子様が増えており、それに伴い喘息のお子様も増えています。
子供の風邪の治りが悪い場合、喘息の可能性があります。“ヒューヒュー“、“”ゼーゼー”していない段階では、喘息かどうかの診断が難しいです。小児科医でも呼吸器の疾患が専門医でないと、喘息を見抜けないケースがあります。
喘息は小児から成人までの一貫した治療が重要です。小児科のみを専門とする医師は成人の喘息治療になれていません。
当院は小児から成人まで年齢を問わず診療しています。当院は子供の喘息に対して、将来を見据えた医療を提供いたします。

気管支喘息

気管支喘息
  • 咳が止まらない
  • 息苦しい
  • 胸が苦しい など

2週間以上咳が続いている場合、風邪ではなく喘息(ぜんそく)などの呼吸器系の病気の可能性が高いです。
・呼吸をするときに、「ヒューヒュー」「ゼーゼー」と音がする
・一度出ると咳が止まらない、夜間に咳がひどくて眠れない
・息をするのがつらい
・喉の違和感がある、呼吸すると胸が痛い
などが喘息の典型的な症状です。

また、
・季節や天候の変わり目、寒暖差が激しい時
・かぜをひいたとき、疲れやストレスがある時
・タバコなどの煙を吸った時
・夜間から早朝にかけて
などが喘息の症状が出やすい時です。

喘息は完治することが難しく、喘息とうまくつきあっていく必要があります。
喘息の治療は発作時だけでなく、発作がおこらないように炎症をコントロールすることが最も重要です。
症状がよくなって治療を中断してしまうと、症状が以前よりも悪化してしまうことがあります。
適切な治療を継続することで発作がおさえられ、健康な人と同様な生活を送ることができます。

間質性肺炎

間質性肺炎
  • 乾いた咳が出る
  • すぐ息切れする
  • 呼吸が苦しい など

間質性肺炎は、さまざまな原因から肺胞の薄い壁の中(間質)に炎症や損傷がおこり、壁が厚く硬くなり(線維化)、ガス交換がうまくできなくなる病気です。疾患の種類は、特発性間質性肺炎、リウマチなどの膠原病が原因の間質性肺炎、過敏性肺炎(夏型過敏性肺炎(夏の長引く咳の原因のひとつ)、鳥飼病など)、薬剤性肺炎、放射線肺炎などがあります。
間質性肺炎は、呼吸器疾患のなかでも診断が難しいとされています。
当院は、間質性肺炎専門外来を開設しています。間質性肺炎に関して経験豊富な医師が診療いたします。安心して受診してください。

肺がん

肺がん
  • 咳や痰が出る
  • 胸が苦しい
  • 熱が下がらない など

肺にできる「がん」で、小細胞肺癌と非小細胞肺癌があります。発生要因の1つに喫煙がありますが、喫煙をしていない人でも肺がんになることがあります。
早期には症状が見られないことが多く、進行して初めて症状が出ることもあります。主な症状は、咳、痰、血痰(痰に血が混じる)、胸の痛み、息苦しさ、発熱などです。
当院はCT、MRIおよび腫瘍マーカー検査(採血)を施行できます。肺がんが疑われる場合は、近隣の総合病院・大学病院等へご紹介いたします。また、肺がん治療後の加療も可能です。

胸が痛い(胸痛)

胸が痛い(胸痛)

胸痛は胸が苦しい、胸が締め付けられるように痛いなどの胸部不快感を示します。胸痛を生じる疾患は数多く存在します。急性冠症候群(急性心筋梗塞、不安定狭心症)、胸部大動脈解離、気胸、食道破裂、肺塞栓症など生命を脅かす疾患が潜んでいます。その他の疾患としては、肺炎、胸膜炎、心膜炎、食道疾患、肺がん、肋間神経痛、肋骨骨折などがあります。
当院は心電図、CTを施行することが可能で、緊急性を要する疾患の診断を即時に行うことができます。緊急の場合は、近隣の総合病院・大学病院等へご紹介いたします。

気胸(自然気胸)

気胸(自然気胸)

気胸は肺から空気がもれて、肺がしぼんでしまう病気です。重たいものを持った時、咳をした時などに突然胸痛、呼吸苦で発症します。10~20歳代のやせ型の男性が多いですが、喫煙者や肺気腫などの中高年者にも気胸発症のピークがあります。
肺にできた風船(ブラ、ブレブ)がやぶけて気胸になることが多いですが、なぜブラやブレブができるかは不明です。
治療は、肺のしぼみが軽い場合は安静による外来での治療か可能です。肺のしぼみが強い場合は胸に管をいれてたまった空気を抜く必要があります(ドレナージ)。
当院は胸部Xp、CTを完備しており、即座に診断が可能です。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群
  • いびきを指摘された
  • 寝ても眠気がひどい
  • 倦怠感がある など

・よくいびきをかいているのを指摘される。
・呼吸が止まっている時があることを指摘される。
・何度も目が覚めて熟睡できない。
・寝汗をよくかく。
・日中の会議などでよく眠くなる。
・運転中にうとうとしてしまう。
このような症状のある方は「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があります。 睡眠時無呼吸症候群は、寝ている時に無呼吸や低呼吸になることで体に酸素が行き渡らなくなる病気です。軽症であれば、日中の眠気や倦怠感程度ですが、重症になると様々な臓器に負担がかかり、高血圧、心不全や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こすこともあります。
診療ですが、まず問診を行い睡眠時無呼吸症候群の可能性がある方に対しアプノモニター(簡易睡眠時呼吸検知装置)を行います。AHI(無呼吸低呼吸指数)が5以上の方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があり、40以上でCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)が保険診療として認められます。
AHIが40未満の方は、PSG(終夜ポリソムノグラフィー検査)を施行しAHIが20以上でCPAP治療が保険診療として認められます。
CPAPの保険適応にならない方も、マウスピース作成を歯科に依頼することが可能です。

日中の眠気(ねむけ)

日中の眠気(ねむけ)

前夜睡眠時間が短かったなど、原因がはっきりしている一時的な眠気は心配ない場合が多いです。しかし、眠気の程度がひどく、日常生活に支障がでている場合、何らかの病気が原因になっている場合があります。考えられる原因と疾患ですが、睡眠時無呼吸症候群、過眠症(ナルコレプシー、特発性過眠症)、反復性過眠症、月経前症候群などがあります。
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に無呼吸や低呼吸になることで酸素が行き渡らなくなる病気です。軽症であれば、日中の眠気や倦怠感程度ですが、重症になると様々な臓器に負担がかかり、高血圧、心不全や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こすこともあります。睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、検査機器(アプノモニター)を貸出し検査を行います。

体がだるい、倦怠感がある

体がだるい、倦怠感がある

原因の多くが生理的疲労(不眠、過労、妊娠など)ですが、重篤な疾患による場合もあります。例えば、急性心筋梗塞、重症感染症(敗血症、感染性心内膜炎など)、結核、消化管出血、高血糖・低血糖、急性肝不全、尿毒症、急性副腎不全、甲状腺機能低下症、電解質異常(低ナトリウム血症、低カリウム血症、高カルシウム血症)、うつ病性障害、悪性腫瘍、薬剤などが挙げられ多岐にわたっています。
発熱、胸の痛み、息苦しさ、腹痛、下痢、冷や汗、めまいなどが伴わないかを医師やスタッフに伝えてください。原因が多岐にわたるため、診断のため多くの検査が必要となります。尿検査、血液検査だけにとどまらず、心電図、胸部X線、腹部エコー、CT、MRI、消化管内視鏡検査なども必要になることがあります。

体重が減った、食欲が無い

体重が減った、食欲が無い

原因として、1)摂取するエネルギーの不足、2)消耗性疾患や異化亢進があり、エネルギー需要が増加している、3)摂取したエネルギーが体外へ喪失していることが考えられます。

1) 摂取するエネルギーの不足
消化器疾患(消化管の通過障害、胃炎、慢性膵炎など)
アルコール依存、覚醒剤中毒、社会的要因、認知症、神経性食思不振症 嚥下障害(飲み込む能力の低下):脳卒中の後遺症、神経疾患、う歯や義歯の不具合、顎関節症など
内分泌機能の低下:下垂体機能低下症、甲状腺機能低下症、副腎機能低下症

2)消耗性疾患や異化亢進があり、エネルギー需要が増加している、がんなどの悪性腫瘍、甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫、感染症、膠原病、糖尿病、肝炎・肝硬変、うっ血性心不全、COPDなどが挙げられます。

3)摂取したエネルギーが体外へ喪失
下痢、慢性膵炎、胃や腸の切除後、吸収不良症候群、利尿剤の乱用、意図的な嘔吐など

以上のように、原因が多く考えられます。病気の経過を丁寧に伺いながら、診察をして検査を計画します。経過を伺う際に、これまでの病歴や服用しているお薬(お薬手帳)などを医師やスタッフに伝えてください。

体がむくむ(浮腫)

体がむくむ(浮腫)

むくむ場所により、全身性浮腫と局所性浮腫に分けられます。
局所性浮腫は、静脈やリンパ管の閉塞や炎症があるために起こるものです。深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、静脈弁不全、手術や放射線による静脈やリンパ管の損傷などが挙げられます。
全身性浮腫は、心不全、甲状腺機能低下症、肝硬変、お薬によるものなどが考えられます。注意したいのは、塩分の過剰摂取によるものや妊娠によるものです。そして、特発性浮腫という原因がはっきりしないものもあります。特発性浮腫は閉経前の女性に多いと報告されています。
以上のように、浮腫には原因が多く考えられます。病気の経過を丁寧に伺いながら、診察をして検査を計画します。経過を伺う際に、これまでの病歴や服用しているお薬(お薬手帳)などを医師やスタッフに伝えてください。

肝臓の病気

肝臓の病気
  • 肌が黄色い(黄疸)
  • 右肋骨下が痛い など

肝臓には、食べ物の栄養をエネルギーに変える「代謝」、アルコールなどの毒物を分解する「解毒」、脂肪の消化を助ける「胆汁の分泌」という3つのはたらきがあります。肝臓の主な病気には、慢性肝炎(B型肝炎・C型肝炎・アルコール性など)、急性肝炎、脂肪肝、肝血管腫、肝のう胞、肝膿瘍、肝硬変、肝臓がんなどがあります。なかでも、肝硬変の患者さん、C型・B型慢性肝炎の患者さんは、肝臓がんになる可能性が高いため、定期的に肝細胞がんを確認する超音波検査を行うことが必要です。

皮膚が黄色い、白目が黄色い、尿が茶色(黄疸)

皮膚が黄色い、白目が黄色い、尿が茶色(黄疸)

皮膚が黄色い、白目が黄色い、尿が茶色は黄疸(おうだん)という状況であり、肝臓、胆嚢、膵臓に病気があることがあります。血液疾患(溶血性貧血など)でも黄疸を来す場合もあります。飲酒歴、服用薬といった病歴、尿検査、血液検査、X線、CT、MRI、内視鏡検査などを行い診断・治療を行います。

肝機能の異常(AST、ALT、γGTP値など)を指摘された

肝機能の異常(AST、ALT、γGTP値など)を指摘された

健康診断、人間ドック、かかりつけの病気の血液検査で肝機能の異常をしてきされることがあります。肝機能異常の原因として、ウイルス性(A型、B型、C型など)、アルコール性(飲酒など)、脂肪肝、お薬、健康食品、漢方薬が原因となることが多いです。また、自己免疫性、胆嚢、膵臓が原因となることもあります。今まで肝機能の異常の指摘がなかったか、かかりつけの病気(高脂血症や糖尿病など)、飲酒習慣、体重の増減、お薬や健康食品の内容を医師やスタッフにお知らせ下さい。このような情報を元に、診察、血液検査、腹部エコー、CT、MRIなどを行い診断や治療を行います。

脂肪肝

脂肪肝

肝臓に中性脂肪が異常に蓄積されている状態です。もともと肝臓ではエネルギー源として脂肪を作り、肝細胞の中にためています。摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ると、余分なエネルギーはグリコーゲンや中性脂肪につくり替えられ、体にたくわえられます。中性脂肪は腸間膜(内臓脂肪)や皮下脂肪組織にたくわえられるほか、肝臓にも貯蔵され、肝細胞の30%以上に中性脂肪がたまると脂肪肝と診断されます。
脂肪肝の原因は、飲酒、糖尿病、脂質異常症、肥満などが多いですが、ステロイド剤の服用・栄養障害による代謝異常なども原因になります。特にアルコールでない原因で脂肪肝から肝炎・肝硬変となる病気はNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)と呼ばれ、注目されています。

非アルコール性脂肪肝炎

非アルコール性脂肪肝炎

過食・運動不足・肥満(特に内臓脂肪型)・糖尿病・脂質異常症などに合併した脂肪肝を背景として発症する肝炎です。肝炎が進行すると肝硬変となり肝臓がんを発症する場合もあります。脂肪肝があり、肝機能異常(AST,ALT,γGTPなどの異常)を合併している人は肝硬変に進行する危険性が高いため、定期的な通院が勧められます。血液検査、腹部エコー検査を定期的に行い、肝硬変に至っていないか肝機能を評価したり、肝臓がんの発症もチェックしていきます。肝硬変の徴候である線維化を知るために、以前は血液検査(ヒアルロン酸、Ⅳ型コラーゲンなど)や肝生検で評価していました。近年は腹部エコー検査で線維化を調べることが可能となりました。当院では腹部エコー検査で線維化測定も同時に行うことができますので、肝硬変・肝臓がんの早期発見・早期診断につながると考えております。

胃の病気

胃の病気
  • みぞおちが痛い
  • 黒い便が出る
  • 吐血・黒い嘔吐
  • 体重が減る
  • 食欲がない
  • 下痢が続く
  • 胸やけ
  • 吐き気 など

このような症状は、消化器系の病気であることが多いです。胃炎(急性・慢性)、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、急性虫垂炎、急性肝炎、アルコール性肝障害(二日酔いも含む)、便秘、腸閉塞、急性腸炎、細菌性食中毒などが考えられます。消化器以外にも症状をきたす場合があります。脳炎・髄膜炎、薬物、片頭痛、めまい症、糖尿病ケトアシドーシス、高カルシウム血症、内分泌疾患(甲状腺など)などが考えられ、女性の場合は妊娠による吐き気もあります。受診される際、どのような経過であるか、吐いたものに血が混じっているか、便秘がないかなどを医師やスタッフにお伝え下さい。症状に応じて、診察、血液検査、X線、CT、腹部エコー、内視鏡検査を行い診断・治療を行います。

お腹が痛い(腹痛)

お腹が痛い(腹痛)

お腹は範囲が広く多くの臓器が存在しています。お腹の痛い場所(同じなのか、場所が移動するのかなど)、いつから痛いのか、痛みの経過(持続するのか、痛みが軽くなることがあるかなど)、痛みの程度(鈍いのか、強いのか、我慢できるのかなど)、食べたもの(お肉、お魚、卵など)、便秘があるか、便の色などを医師やスタッフにお伝え下さい。
消化器としては、急性胃炎、急性腸炎、急性虫垂炎、大腸憩室炎、肝炎、胆石症、胆嚢炎、膵炎などが考えられます。その他に腎結石、尿管結石、腎盂腎炎があり、女性は子宮や卵巣の病気や妊娠で腹痛を起こすことがあります。症状に応じて、診察、血液検査、X線、CT、腹部エコー、内視鏡検査を行い診断・治療を行います。

逆流性食道炎、胃食道逆流症(GERD)

逆流性食道炎、胃食道逆流症(GERD)

胃食道逆流症(GERD)とは、胃内容物の食道へ逆流しておこる病気の総称です。胃の内容物には胃の中の酸(胃酸)が多く含まれています。
・胸やけ(みぞおちの上の焼けるようなジリジリする感じ、しみる感じなど)
・呑酸(酸っぱい液体が上がってくる感じ)
・胸が詰まるような痛み
・のどの違和感や詰まる感じがある
などが主症状です。また、注意したいのは、GERDの影響で慢性的に咳が持続したり、気管支喘息の患者さんもいます。当院では経鼻内視鏡(鼻から挿入する胃カメラ検査)を完備していますので、診断と治療を適切に行うことができます。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃壁または十二指腸壁が傷つき、傷が深くなったものを潰瘍と言います。
胃潰瘍と十二指腸潰瘍を総称して消化性潰瘍と呼びます。
・上腹部の真ん中(みぞおち)あたりが痛い
・お腹の裏の背中が痛い
・胃がもたれる
・血を吐いた(赤い血塊、赤黒い血塊、コーヒー色の粒が混じるなど)
・便が黒い
などの症状があります。消化性潰瘍の原因として、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori, ピロリ菌)という胃の中に住む細菌であることが分かっています。衛生環境の改善やピロリ除菌治療の普及からピロリ菌感染率は低下傾向にあり、ピロリ菌を原因とする胃・十二指腸潰瘍の頻度も低下傾向にあります。また、お薬が原因となる場合があります。
・解熱鎮痛薬:非ステロイド性消炎鎮痛剤(アスピリン、バファリンなど)
・血を固まりにくくするお薬(血液サラサラのお薬)
なども消化性潰瘍の原因となります。受診されるときは、お薬手帳などお薬の情報をお知らせください。当院では経鼻内視鏡(鼻から挿入する胃カメラ検査)が可能です。適切な診断と治療を受けることができます。

腸の病気

腸の病気
  • 吐き気
  • 下腹部が痛い
  • 血便が出る
  • 下痢、または便秘が続く
  • 食欲がない
  • 体重が減る など

小腸と大腸の病気には、小腸出血(小腸潰瘍・びらん・血管拡張症・腫瘍など)、感染性腸炎、腸閉塞(イレウス)、大腸憩室、虚血性腸炎、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病・ベーチェット病)、過敏性腸症候群、虫垂炎、大腸潰瘍、大腸ポリープ、直腸カルチノイド、大腸メラノーシス、ヘルニア、大腸がんなどがあります。特に大腸がんは近年増加しており、ライフスタイルの変化による運動不足や食の欧米化による肥満などが原因とされています。初期は無症状なことが多いので、40歳を過ぎたら大腸検査を受けるようにしましょう。

便が緩い、下痢がある

便が緩い、下痢がある

このような症状では、小腸や大腸の病気が多く、急性腸炎(ウイルスや細菌による感染性腸炎など)、過敏性腸症候群、急性虫垂炎、大腸がんなどが考えられます。腸以外でも膵臓、糖尿病、内分泌疾患などでも起こします。便がゆるい場合、便に形があるのか、水様なのか、血が混じるのか、発熱があるのかなどをお伝え下さい。症状に応じて、診察、血液検査、X線、CT、腹部エコー、内視鏡検査を行い診断・治療を行います。

便に血が混じる、血便が出る

便に血が混じる、血便が出る

真っ赤な血液が出てくる、赤黒い便が出る、量は少ないけど血が混じるといった症状は、肛門や大腸からの出血が考えられ、痔、直腸炎、大腸憩室出血、虚血性腸炎、炎症性腸疾患(海洋性大腸炎、クローン病)などが考えられます。血液の色、便の形、緩さ、下痢便なのか、お腹の痛みがあるか、出血量などを医師やスタッフに伝えてください。血液の色が赤い、か黒い、血液の塊があるかも詳しく伝えて下さい。診察した上で、血液検査、X線、CT、内視鏡検査などを行い診断と治療に進めます。

便秘

便秘

3日以上便が出ない、市販の便秘薬を使っても排便がない、便秘が続いて吐き気がある、排便時に血が混じっている、便が固い、排便後も残便感があるなど、便秘には様々な症状があります。排便回数は普通でも、便が硬くて排便時に力みが必要な場合や排便後にも残便感がある場合も便秘とされています。便秘の症状が深刻化すると腸内のメカニズムに不調を招き、様々な二次的症状を引き起こすため早めの対策が必要です。また、大腸がんや腸管癒着が原因となる便秘は腸が詰まる(閉塞)危険性があり、腸閉塞や腸管穿孔(腸が破れる)になると、緊急処置や入院が必要となります。便秘の原因により検査を計画していきますが、1種類から数種類の下剤を処方して治療を進めていきます。
強い腹痛、排便時に血が混じる、排便後に残便感が残る、腹部の手術後などの方で、便秘になった場合は受診をお勧めします。

感染性腸炎

感染性腸炎

細菌やウイルスなどの病原体が原因となり、下痢、吐き気、腹痛、発熱などを起こす病気です。原因として、細菌性のものでは腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクタなど、ウイルス性のものではノロウイルス 、ロタウイルス、腸管アデノウイルスなどが多いとされています。起こしやすい季節としては、温度や湿度の高い夏には細菌性腸炎が多く、気温も湿度も低い冬にはウイルス性腸炎が増加します。
感染性腸炎は、一般的には自然治癒することが多く、治療の原則は対症療法となります。抗菌薬は必要ないことが多いです。下痢に伴う脱水には点滴による輸液を行うことがあります。下痢止めや鎮痙薬は、腸管内容物の停滞時間を延長し、毒素の吸収を助長する可能性があり原則的には使用しません。整腸剤や乳酸菌製剤は腸内細菌叢を回復させるために投与します。抗菌薬投与については、患者さんの背景や病状を判断しながら検討します。

食品と病原体の関係
  • ・痛みの場所
  • ・鶏肉→カンピロバクター、サルモネラ
  • ・鶏卵→サルモネラ
  • ・牛肉→腸管出血性大腸菌、サルモネラ
  • ・豚肉→エルシニア、サルモネラ、カンピロバクター
  • ・魚介類→腸炎ビブリオ、エロモナス
  • ・二枚貝→ノロウイルス
  • ・アジ サバ、イカなど→アニサキス
  • ・ホタルイカ→旋尾線虫
  • ・ヒラメ→クドア
  • ・馬肉→ザルコシスティス

食物アレルギー

食物アレルギー
  • 肌に湿疹が出る
  • 肌がかゆい など

食物アレルギーが疑われる場合は、まず検査を行い、アレルゲンを特定してから、適切な治療・生活指導を行います。アレルギー原因物質(アレルゲン)を体内に入れないことが大事ですので、ご自分のアレルギーの原因物質は何か、必ず知っておきましょう。アレルギー症状を軽減させる生活習慣やお食事についても、アドバイスを行っています。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎
  • 肌のかゆみがひどい
  • 目の周りやひじの裏などがかさつく など

おでこや目の周り、ひじやひざの内側、首などにかゆみを伴う湿疹と乾燥が現れ、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。喘息や花粉症、アレルギー性鼻炎などアレルギーを起こしやすい体質で、皮膚のバリア機能が低下しているとかかりやすいと考えられています。治療には炎症を抑えるステロイドや、うるおいを保つ保湿剤などを適宜使用します。体調不良やストレス、皮膚への刺激などで悪化することもあるので気長につきあっていくことが重要です。

花粉症

花粉症
  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 涙が止まらない など

花粉症は、目や鼻、のどなどの粘膜に花粉が付着することで生じるアレルギー疾患です。症状として、くしゃみ、鼻水、涙、咽頭痛などが一般的です。例年、スギは2月中旬、ヒノキは3月中旬から花粉の飛散が始まり、イネ科は5月から、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラは8月末から飛散が始まるため、症状の出現時期によってアレルギー原因物質(アレルゲン)となる花粉を推測することができます。治療には、抗アレルギー薬の内服、点眼、点鼻などがありますので、症状などに応じて使い分けていきます。

たばこがやめられない

たばこがやめられない

タバコは肺気腫を引き起こし、また肺がん、食道や咽頭などの様々な部位のがんの要因となります。また授動喫煙によりご家族に喘息や肺気腫を引き起こす可能性があり、百害あって一利なしです。タバコが体によくないことはみなさんよくわかっていると思いますが、それでもやめられないのは依存性があるからです。
一定の要件を満たせば、健康保険で禁煙治療ができるようになりました。
・直ちに禁煙することを希望している。
・ニコチン依存症スクリーニングテスト(TDS)で5点以上あり、ニコチン依存症と診断された方
・35歳以上の場合、ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の方
・禁煙治療について説明を受け、治療を受けることを文書で同意された方 保険診療の禁煙外来は、標準的には12週間で5回の診療を行い禁煙を目指します。禁煙補助薬として、ニコチンを皮膚から吸収させる貼り薬(ニコチンパッチ)を使用することがあります。
費用は、保険診療で13000~20000円(3割負担)です。

新型コロナウイルス感染症の後遺症

新型コロナウイルス感染症の後遺症

新型コロナウイルス感染症の後遺症は、新型コロナウイルスに感染した人にみられ、少なくとも2ヶ月以上持続し通常は3ヶ月経過した時点でも症状が続くものとされています。
症状は、倦怠感(だるさ)・疲労感、息切れ、咳、痰、胸痛、筋力低下、関節痛、筋肉痛、頭痛、集中力低下、記憶障害、睡眠障害、味覚および嗅覚障害、脱毛などがあります。
新型コロナウイルス感染症の後遺症は、早期から継続した治療が重要です。感染後、2週間経過しても症状が持続する場合は受診をお勧めします。 当院は新型コロナ後遺症外来を開設しています。お気軽にご相談ください。

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